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【T6.1】チェックエンジン点灯によるSCRポンプ交換

みなさんこんにちは。モリタニです。暑い日が続きついに40℃越えを観測する地域も出てきましたね。

これだけ暑いと車の負担も大きくなります。エンジンは熱い外気を吸い込む為、パワーダウンもするし燃費も悪くなります。それは仕方ないのですが長時間のアイドリング駐車等はなるべく控えるなどして出来る範囲内で車の負担を減らしてあげましょう。

今回は、その話とは関係ないですが(汗)T6.1のSCRポンプ不良によるチェックエンジン点灯の修理をご紹介します。

SCRって何??

SCR(Selective Catalytic Reduction)システムとはディーゼルエンジンの排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を浄化する技術で排気ガスに尿素水溶液(アドブルー)を吹き付け窒素酸化物(NOx)と化学反応させ窒素(N2)と水(H2O)に還元させるシステムです。構成を簡単に説明すると車体にアドブルーのタンクがあり、そこからポンプとインジェクターで排気管内のところでアドブルーを排気ガスに吹き付けるというイメージをしてもらえたらと思います。いわゆるクリーンディーゼル車はこのシステムを採用しておりVWの高年式のディーゼルエンジン車も同じです。TシリーズではT6から採用されておりオーナーの方はご存知ですがフューエルリッド内にアドブルー用の注入口(青いキャップ)があります。メーターにも残存量によるアドブルーの走行可能距離が見れます。走行可能距離が少なくなると警告表示が出ます。距離が0になると走行中ならエンジンは止まりませんが一度エンジンを止めてしまうと再始動出来なくなりますので残1,000km前後くらいでアドブルーの補充をしましょう。補充する時はエンジンキーをイグニッションオン位置にして残存可能距離の表示にしてからアドブルーを入れましょう。そうする事で、補充による残存距離の反映が素早くされます。すぐに変わらなくても少し走れば変わりますのでご安心を。キーオフの状態で補充すると反映に時間がかかったり残存量を測っているレベルセンサーにあまりよくないみたいです。アドブルーはガソリンスタンドやカー用品店でも入手可能ですしGAKUYAでもVW純正品を在庫しています。間違ってもここに燃料を入れてはいけませんよ!!

SCRポンプ内のプレッシャーセンサー不良

エンジンシステムの一部になりますのでSCRシステムに不具合があると「チェックエンジン警告灯」が点灯します。今回修理で入庫されたのは警告灯点灯によるものでテスター診断をするとSCRポンプ内のプレッシャーセンサー不良でした。

SCRポンプ交換

SCRポンプ本体は非分解になっていますので内部センサー不良でもアッセンブリー交換になります。T6.1は左スライドドア辺りのフロアにSCRタンクがあり、そこにポンプが付いています。アンダーパネルに覆われています。

アンダーパネルを外すとタンクが現れます。赤丸部分がポンプユニットです。ポンプを外すと残存のアドブルーが全て出る訳ではないですがアドブルーは外気に触れたまま放っておくと結晶化するので素早く交換します。ご自身でアドブルー補充をしてこぼれたりしてボディに付着した場合は速やかに水道水で流してください。

これがセンサー不良のポンプですが内部不良ですので外観は特に何もありません。新品のポンプは既に取り付けています。

ポンプユニット交換後はテスターによる基本調整を行いロードテストをします。ECUの実走行による学習が必要になります。

全ての作業後、再度テスターで確認し作業完了としました。

いかがでしたでしょうか。T6.1のSCRユニットの不具合ではポンプ本体不具合の割合が多いので今回ご紹介させていただきました。

チェックエンジン警告灯が点灯した場合、体感的不具合がなくても速やかに点検修理する事をお勧めします。まずはお気軽にご相談ください。

純正アドブルーはオンラインショップでの購入も可能です。

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モリタニ