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GAKUYAのアメリカ大陸訪問記!オリンピック半島編 -with VANAGON- Vol.6


バンクーバー島を見よう!オリンピック半島をロングドライブ

シアトル3日目の朝、6時に出発しまずはJamesに教えてもらったオリンピック半島北側にあるポートアンジェルスを目指すことにする。

オリンピック半島とはアメリカ北西部、ワシントン州の西にある大きな半島で西は大西洋、北はファンデフカ海峡を挟み天気が良ければカナダのバンクバー島が見えるという。半島中央部は氷河高山を有し世界最大級の熱帯雨林を抱えるオリンピック山脈があり、その一帯は広大なオリンピック国立公園に指定されている。この壮大な大自然から流れでている川のふたつにELWHA(エルワ)川とHAMAHAMA(ハマハマ)川があるのだが、皆さん覚えているだろうか、そう我々が今乗っている2台のヴァナゴンのニックネームである。なんだかやっぱり良い。実際そこにある大自然、そこに実在する川のネーミング、そしてそこを駆け抜けるヴァナゴン。GoodでNiceだ。

ドアウインドウを全開にして片腕を窓枠に乗せ自然のにおいを体いっぱいに吸い込みながらルート101をまっすぐ走る。時折道路沿いの建物に反響するドロドロというエンジン音がたまらない。これはヴァナゴンでしか絶対に味わえないだろう。ヴァナゴン屋なので贔屓目に言っていると思うので、正座して目を瞑って心を無にしてもう一回考える。これはヴァナゴンでしか絶対に味わえないと思う。結果は同じだった。あまりにヴァナゴンに酔ってしまい気づくのが遅れたが、すれ違う車の多くはキャンピングカーだ。地域柄かなりビッグなサイズのものばかりだがアメリカ大陸なら当然それで良い。電動折り畳みサイドミラーも必要ないという大地だからだ。

しかし日本ではなかなかそうはいかない。普通にショッピングセンターも行けてキャンプに車中泊、そのうえそれなりにクラシック、もっと言えばオートマチックでパワステもあって最後にクーラーも欲しい。こうなれば答えは一つだろう。ヴ〇ナゴンだ。〇のなかの字がわかってしまったという方はぜひメールを。(vw@e-gakuya.com :〇のなかの字わかったよコーナー)(【ご報告】*想像をはるかに超える超難問クイズの解答を頂きました!総数50個を超えましたので、勝手ながら終了とさせていただきます。このように沢山のお問い合わせには感激しております!ありがとうございました!)難問クリアのお礼にGAKUYAリュックサックをもれなくプレゼントしちゃいます。

さて途中でオールディーズに出てきそうな田舎町の風景を横目に見ながらポートアンジェルスへ到着。

映画のワンシーンのような港町の風景に惑わされながら、トイレ休憩。せっかくだからもう少し先に、今回の相棒の一台であるSavanna Beigeの1985年フルキャンパー、“ELWHA(エルワ)”の名付け元になった川があるのでそこまで行ってまったりしようということで決定。HAMAHAMA(ハマハマ)チームが先に走り出した。ハマハマに乗っていた筆者がエルワが追ってこないことに気付くと同時に電話のベルが鳴った。『ヒートしたかもー』。引き返すと道路沿いの空き地にエルワがいた。お尻から水蒸気が出ている。

基本的には見たくない光景だ。マイスターのアシもっちゃんが袖をまくり上げて状況を確認する。サーモスタットがロックしてしまったようだ。『外しちゃおうか』なぜならここはシアトルから3時間ほど走った田舎街。出来れば2台で帰りたい。工具を探してみるが見当たらない。ホームセンター?あるわけねぇか。とりあえずピースバンのアダムに電話をしてみる。アダムはヘッドガスケットが飛んだんじゃないかと聞いてくるが、原因はサーモだと伝える。ところ変われどヴァナゴン乗りの心配する内容は世界共通のようだ。少し安心した素振りのアダムはレッカーを手配するが1時間ほどかかると言ってきた。そして近くにヴァナゴン屋があるのでそこに運び、帰りの車を用意してくれるという。1時間ナニする?港まで行く?と談笑してたらレッカーが来た。おーい早いんですけどぉ。レッカーのお兄さん、かなりワイルドな風貌だ。レッカー車もかなりワイルドなエンジン音を響かせている。

見た目とは裏腹に手際よくウインチで積むとレッカーに乗るか?と。ハイハイハイ!そりゃそうか。アメリカ最北西の地で車が故障し、夜バーにいたら絶対に話しかけないようなワイルドなお兄さんが運転するレッカー車の横に乗ってドライブするなんて、一生に一度あるかないかである。手を挙げそびれた筆者はハマハマで後を追うことにする。到着した先はピーターソンオートモーティブ。ヴァナゴンが5~6台ある。

本当に普通にヴァナゴンいるんだなぁと感心しているとシンクロもあるやん。裏手に回ると爽やかなイケメンメカニックがエンジンを組んでいる。見てるとそのメカニックが話しかけてくれて握手を交わす。ジョンだという。空冷のバスのエンジンでまだこれから大変なんだとかその割に笑顔で楽しそうだ。この誰にでも笑顔で挨拶できる文化。日本少なくなったよなぁ。前に見たニュースで挨拶すると怪しい人かもしれないってんで、だったら挨拶禁止にしようってなったマンションがあるんだとか。世も末です。さて社長のピーターに挨拶し経緯を話すが通っていないのかこのまま預かって代車も出せないという。まじか。だったら少し工具を貸してくれたら30分で出ていくよ、と伝えるもけがしたら大変だと。うーん背景にいろんな意味でのオトナの事情がありそうな感じぷんぷんだけど仕方ないので、あきらめることにした。運が良いのか悪いのか、サーモがロックしたのは4人乗りフルキャンパーのエルワ。もう一台は6人乗りのウィークエンダーハマハマ。むさくるしいけど6人乗るか。せっせと乗り始めながら荷物サードシート下に入れる?そうしよう、よいしょっと。ん!?。工具あるやん!ベルトもあるし!マジか~~よしこれなら!と思ったときはすでに遅し。エルワはファクトリーの奥深くへ消えて行ってしまったのだった。

ということになったので、おそらく総重量が200kgは増加したであろうハマハマで海へ山へ行くことにする。

まずは海岸に降り立ってみることにした。寒かったのだが目の前に広がる大海原に向かってヴァナゴン大陸ドライブの成功と、無事帰路につけることを両手を広げお祈りする。そう、どーでもいいポーズと話である。

海岸を離れて走っていると面白そうな山道を発見。そりゃー入るでしょ。ということでイン!

文字通りアメリカの最北西。まったくもってひと気のない林道はおっさん6人をもってしても若干怖いものがある。しばらく走っても同じ道が続く。でもなんだか気持ちが良いのは不思議な感覚であるからこれまた面白い。

林道の奥深くまで行き、大型動物の声がしてきたので(熊?)とりあえず脇道の停めてモグモグタイムを開始。何度も言うがおっさん6人である。モザイクを掛けようか迷ったがギリ掲載できそうな気がするので、そのまま載せることした。2019年1月に入社した渡邊くんと8月からスタートの廣野くん、二人とも20代。もちろんこの時にはいないのだがよろしければアラフォーGAKUYAメンバーの笑顔をどーぞ。

一緒にVW トランスポーターシリーズに携わる誇りを持って働く仲間である。ありがとう。

さて、まったりを満喫して帰路につくのだが、いやはや今回は良い経験をさせてもらった。日本のヴァナゴン屋が実際にヴァナゴンを走らせ不利な状況(今回は地理的に)でのトラブル。いくらヴァナゴン屋といえども工具も何もなければ一般のオーナーさんと同じだ。エルワとハマハマはよく走った。このあとコロラドで借りるヴァナゴンとユーロバンの状態でさらにその良さを知ることになるが、おそらくピースバンで日頃よくメンテされているのだろう。今回はいつか来るであろうサーモの寿命がたまたま“当たり”だっただけなのだ。もちろんそうなることを予想して予防交換することが一番大事だが、心配し過ぎるとそれもそれで心も財布も楽しめなくなる。今回はレッカーもすぐに来た。これは今やサービス満点の各保険会社のレッカーサービスのそれと同じ。特約次第ではすぐにレンタカーを手配してくれることも。となると一番必要なのは、このような状態になった際に落ちついて行動し、なるべくイライラしないということかもしれない。少しだけ心と時間に余裕をもってクラシックカーに接することができれば、現代の一般自動車より倍くらい楽しいヴァナゴンがさらに倍楽しめるようになるかもしれない。

ふと、そう想ったオリンピック半島ドライブだった。

Vol.7へつづく・・・