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【6RポロGTi】ウォーターポンプからの冷却水漏れ修理

6RポロGTiウォーターポンプ交換をご紹介

今回は6RポロGTiのエンジンウォーターポンプ交換でご入庫いただきましたのでご紹介します。

ご入庫の経緯といたしましては走行中にLLC(冷却水)量不足の警告灯が点灯。LLCを補水してもすぐに減り再び警告灯が点灯する為、ご入庫いただき点検しました。

 

ウォーターポンプからのLLC漏れ

車両をリフトアップし下回りからの写真です。上がウォーターポンプで黄○で囲っているのが漏れているLLCの滴です。

ウォーターポンプはベルト駆動により回転しエンジン内部にLLCを循環させエンジンを冷却しています。

そのウォーターポンプの内部ベアリング、シール等の不良によりLLCが漏れる結果となります。

 

少し複雑な構造のウォーターポンプ

この6RポロGTiのウォーターポンプは少し特殊です。

このエンジンは1.4Lのターボチャージャー+スーパーチャージャーです。

ダウンサイジングターボエンジンに更にスーパーチャージャーを装備する事により、低回転域からトルクを発生させるのはスーパーチャージャー、高回転域ではターボチャージャーと使い分ける事で全域にわたって力強い加速が得られるエンジンです。

その利点を得る為に1.4Lのコンパクトなターボエンジンにスーパーチャージャーの構成パーツをどこにつけるのか?

スーパーチャージャーはエンジンクランクの回転をもらわないといけません。スペース的な問題やコンパクトに纏めるという結果でしょう。スーパーチャージャーのベルトプーリーはウォーターポンプと同軸に纏められているのです。

これがウォーターポンプです。エンジンベルトをかけるプーリーが前後同軸に2つあります。

エンジンクランクのベルトはウォーターポンプ側のプーリーに、スーパーチャージャーユニットベルトはスーパーチャージャー側に。

ウォーターポンプ側のプーリーは常に回転しています。

スーパーチャージャー側はスーパーチャージャーの過給が必要な時だけ電磁クラッチにて接続されウォーターポンププーリーと共に回転します。

高回転時やアイドリング時はクラッチは切り離されているのでスーパーチャージャー側は回転していません。

写真少なく割愛した説明ですいません。。。以上が特殊なウォーターポンプですという解説です。。。

 

ウォーターポンプ交換

ポロというコンパクトな車両にツインチャージャーですのでエンジンルームはスペースなく詰まっています。

エンジンマウント、ターボダクト及びインタークーラーダクト等スペース確保の為に色々脱着します。

上の写真はスーパーチャージャーユニットのカバー、スーパーチャージャーユニットのプーリーが外れようやくウォーターポンプが交換出来るところにきた写真です。

しかしながら狭いです。ホントに。

新旧のウォーターポンプです。車両についてたウォーターポンプはベアリングがガタガタでLLC漏れするのも納得です。

ウォーターポンプ交換後、全てのパーツを取り付けLLC充填します。

エンジンを作動させLLCの循環及び漏れのチェックをして試運転です。

スーパーチャージャーも問題なく作動しており力強い加速をしてました。

以上にての作業終了となります。

 

いかがでしたでしょうか。普段はヴァナゴンの記事が多い為、ゴルフやポロ等の修理は少ないと思われていたりヴァナゴン以外の水冷VWの修理は出来ますか等のお問い合わせもお聞きしたりします。

新旧問わず修理受け付けていますのでVWのメンテナンスはVW専門店のGAKUYAにお任せください。

 

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モリタニ