VW Historyトランスポーターモデルを中心に、フォルクスワーゲン車の歴史を紹介しています。

T2 KOMBI ブラジルバス

VWトランスポーターとは

『2型』を意味するタイプ2の愛称で知られるワーゲンバス。
その愛らしいルックスは世界のファンを虜にしているのは周知のとおり。
実はタイプ2とは北米での主な愛称で本国をはじめ周辺諸国ではBulli(ブリー)の名で親しまれているのです。

T3の発表時にVW社自体が世代をさかのぼって区分けし、第1世代、第2世代・・・いわゆるT1、T2、T3と呼ばれるようになり現代のT6.1までそのネーミングは続けられている。
ドイツで1950年に生産が始まったT1は1967年にT2へと世代交代、T2a、T2a/b、T2bと呼ばれその後1979年で生産を終了。
映画『バックトゥザフューチャー』でカーチェイスに使われたバスはT2bでした。
日本ではヤナセが1953年にT1を販売開始し、時を経てT2bというモデルをもって1979年本国での生産を終了した。

T2 KOMBI ブラジルバス

小耳にはさんだことがある、という方も多いかもしれませんが実は2013年という少し前までワーゲンバスは生産されていたのです。
生産はVWブラジル。登場から40年以上経った2013年まで『KOMBI(コンビ)』の愛称で生産されていたのです。

2013年といえば本国ではT5後期モデルが発売され、強力な2リッターターボディーゼルが絶賛されていた頃。
なんとも時代錯誤と思えるかもしれないが、ブラジルでは1トンの荷物をより一番安い方法でより一番遠くへ運搬できるクルマと絶賛されていたのだ。
地域が変われば誉め言葉も変わるのだ。
とにもかくにもこの2つの異なる絶賛は同じVW車というところがGAKUYA木下は大のお気に入りである。

さて本題に戻りこのKOMBI、2006年にはブラジルでも世界の排気ガス規制のあおりを受け水冷エンジンへと変貌を遂げることになる。
搭載エンジンはVWブラジル生産のフォックスの1.4L EA111型。
国策によりなんとエタノール100%でも走行できるエンジン、もちろん混合でもガソリンのみでも走行が可能で78~80PSを発揮した。
しかし残念ながら2014年からのブラジル自動車安全基準によりABSやエアバッグ装着が義務化され、VW史上最後と言えるクラシックモデルが2013年末をもって新車という姿を消すことになる。
VWの話では56年間で約155万台以上が作られたそう。
製造されていたブラジル、サンパウロ近郊のサンベルナンド・ド・カンポ工場では最後のラインオフ車両に工場スタッフ全員で名前を刻んだそうです。

【Bye Bye, VW Bus: Last video of iconic Kombi on assembly line as Brazil factory closes】

出典:YOUTUBE(euronews)

英国DANBURY社のT2キャンパー

生産終了も間近に迫った2012年、GAKUYAでは為替を気にしながら輸入計画を練っていた。
VW史上最後のワーゲンバスをなんとか輸入できないものだろうか。初めは諦めていたのですが日に日にその想いがアップ。
ブラジルからの輸入は貿易の観点からなかなか難しい。
だとしたら英国でブラジルコンビを輸入しキャンピングカーにビルドしているDANBURY社から輸入できないだろうか。考えに考えても結局机上の空論。で
は行ってみよう!ということで英国に渡りロンドンからレンタカーで走ること3時間。
無事到着するとそこには圧倒的な光景が広がっていた。数えきれないKOMBIが方を並べて並んでいたのです。
工場も広くオーナーの好みに仕上げられるブラジルKOMBIはまるでタイプスリップしたかのような幻想的な世界。
オーナーに案内され早速ミーティング、日本人の訪問は初めてだという。
交渉は成立、晴れて『英国DANBURY MOTORCARAVANS』のKONBI部門日本正規代理店になったのです。

メディアにも多数掲載

T2キャンパーDANBBURYはその見た目と生産終了間近という話題から数多くのメディアに掲載、出演させていただきました。
著名誌の表紙を飾り、テレビの取材、CM出演、WEB上のカーマガジンにも多数取り上げていただきました。
四角が大好きな山口智充さんも遊びに来てくれました。

VWブラジル社とGAKUYAが直輸入契約締結

ほどなくして、じゃあブラジルからノーマルは輸入できないのか?というお問合せが多数入るようになる。
サバンナ八木さんみたいに『ブラジルの人聞こえますか~?』と簡単には連絡や輸入は出来ない。
でもたくさんのお声に背中を押されダメ元でアメリカを通しオファーを出すこと数か月後・・・なんと輸入許可がでたのです。
VWグループでは現地法人として最大級のフォルクスワーゲン・ド・ブラジル。そんなビッグな会社がGAKUYAを認めてくれたのです。

世界最終限定車 T2KOMBI ラストエディション

T2KOMBI生産も最終間近になったころ1200台限定で『LAST EDITION』が発売。
ホワイト/アトランタブルーにペイントされたボディに、その色調と同じシートデザイン、ボディ後部サイドには56年間を表す『56-KOMBI-LASTEDITION』のステッカーが貼られ、ダッシュボードにはシリアル番号プレートも備えられる。

GAKUYAはそのラストエディションを契約事項にそって直輸入、たくさんのお客さまにご納車させていただきました。
クーラーもヒーターもパワステもないマニュアル車。
しかしそんなアナログでも新車でまだ買えるとなるとご興味ある有名人を含むたくさんの方からお問合せが。

GAKUYAではご希望により後付けにてクーラー、FFヒーター、パワステを取付けしてご納車。現在でも大きな故障もなく大事に乗られております。

2013年末をもってとうとう生産終了

残念ながら思い立った時期とVWブラジルとの契約関連に時間を費やしてしまいGAKUYAでは1年ほどしかご提供できなかったのですが、とうとうVW史上最後のクラシックワーゲンが2013年12月18日午後10時にその歴史ある生産に幕を閉じました。
2014年からブラジルでも新車にABSやエアバッグが義務付けられたのが主な理由です。
そのニュースは瞬く間に世界に広がりブラジルの当時の大統領が議会でその法律を1年先延ばしにしないか、と言い出しあっさり却下されたという話は都市伝説である。

シャーシ番号『EP022526』シリアル『1200/1200』の最後のフォルクスワーゲンバスT2KOMBIラストエディションは現在もVWヴォルフスブルグにあるVWオートミュージアムに大切に保管されている。
また手前味噌ではあるが、VW史上最後のバスを日本に輸入したショップは『GAKUYA』。この記録はもう誰にも破られることはないと思います。

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